音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ヘイト船長とラヴ航海士 / 鈴木慶一 (2008)

男の生き様としてはシンプルなのだけれども、どこかにギミックを隠し持っている雰囲気な録音。マルチチャンネルで聴いたことはないけれども、2chでも十分にSACDならではの遊び心を感じ取ることが出来る。

もちろん作品としても優秀で、老い先が見えた人間のやるせない嘆きが溢れ出してしまっている、とても悲しい色で染められた一枚だと感じております。この作品を聴くようになって6年。自分はその間に一気に歳を取ったような気がします。それが証拠に、鈴木慶一のこの嘆きがストレートに耳に入り込むようになりました。