これまで聴き流すことの多かった近年のeastern youthのアルバムを、しっかりと聴こうキャンペーン実施。KOSSのPORTAPROとZX1との相性はシンプルなバンドサウンドにいいので、その環境で聴くのであります。
で『365歩のブルース』。一言、繊細ですな。非常に繊細。何かを攻撃したり、かと言って内省的になったりという意味ではなく、点描画か水墨画かと言わんくらいの繊細さ。時にファルセットも多用したりして、バンドの勢いを駆るというよりは、バンドで心を描く、といった具合。ガツガツと心を描くことを得意とするバンドにしては、非常に珍しい作りのように思える。これはもしかして、ちょっと異作なのでは?