音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

君は誰と幸せなあくびをしますか / 槇原敬之 (1991)

TSUTAYAの帰り道に「なんか今日はブックオフが僕のことを呼んでいる気がする」と念波を感じ取り、ふらふらっとブックオフへ。280円コーナーからこれを接収しましたよ。20年以上前の紙ジャケなのにガワの状態も良かったので、相当大切にされていたのではないかと。槇原敬之の初期3部作はこの作品だけ音源を持っていなかったので迷わずピックアップ。

しかし若いですな。自分で作り込んだベーシックトラックを、プロのミュージシャンに差し替えてもらって作っただろう作風に、若いなりの才能というものを確かに感じる1枚。それでいて歌詞は自然体なものだから、それはそれは世間受けしただろうにと、今なら冷静に振り返って感じられる。初期3部作の中では、一番インパクトという意味では薄い作品だと思っているのだけれども、その印象は20数年ぶりに聴いた今でも変わらず。それでも下手をするとワンヒットワンダーで終わるところを、ぐっとメロディの良さと歌詞の人懐っこさで聴き手の耳を引き留めたのは…やはり才能なのだろうな。