音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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あなたになりたかった / 平井堅 (2021 Amazon Music HD)

「平井堅にしか出来ないJ-POP」と言う領域に完全に突入しておりますな。ある意味において完璧な世界。

第一印象としては、とにかく歌詞が耳にやたらと飛び込んでくる作品であると。サウンドメイキングよりも歌詞。歌い手としての平井堅、その本領を発揮しております。意外とその点において鬼気迫るレベルにまで感じさせますよ。

あなたになりたかった (通常盤) (特典なし)

ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 / リヒテル, カルロス・クライバー, バイエルン国立管弦楽団 (1974/2012 SACD)

CDラックを眺めていたのですよ。「そう言えばこんな物を持っていたな」と背表紙を見て思ったのですよ。引っ張り出して驚きましたよ。「リヒテルとクライバー???」とね。

そのような音源を持っていたとは完全に忘却の彼方に行ってしまっていたよ。しかもSACDハイブリッド。

ドヴォルザークのピアノ協奏曲などと言う存在自体もすっかり忘れていた。

どう言った経緯で買ったのかは最早覚えていない。過去ログを漁れば出てくるのだろうけれども、あえて調べない。忘却の浪漫に身を任せる主義だから。

さておき。

いやぁ、リヒテルはやはり「戦うピアニスト」だなぁ。

指揮者と戦い、オーケストラと戦い、そしてピアノと戦う。常に臨戦態勢なピアニスト。だが、そこがいい。ガツガツしている。ハングリーな音。でも決して粗野なところなどは無く、ピアニストとしての個性と一流であるところの華を持っている。

自分の事ながら、このガラガラポンの出目で、何が出てくるかが分からないCDラックを眺めるのは、まこと楽しいことであり。

今また眺めてみても、視界に入ってこないディスクがあるのだろうな。

Piano Concertos

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 / アシュケナージ, マゼール, ロンドン交響楽団 (1963/2019 CD-DA)

しかし何度聴いても、このリリカルかつロマンティックなプレイには惚れ惚れするものであり。

若かりし頃のアシュケナージの演奏によるものであるけれども、これ以降の演奏の基礎となっているものは一通り出来上がっていると実感しながら聴いていた次第。

特にその矩形一辺倒にならず、その角が丸くなっているように感じられるタッチが好みなのだよね。聴いていてノレる演奏とでも言いますか。

チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番