音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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2024年式ミニマムオーディオ構成構成

これが私の最新式オーディオ構成だ!

虚しいね。

引越作業頑張ります。とは言え、本日ただ今午後2時。段ボールを二箱引っ張り出しただけで、まだ何も作業に手をつけておりません。

引越のモチベーションを上げるために新しいイヤホンを発注しようなんて、してないよ。全然してないよ。Amazonのポイントでイヤホンを買おうだなんて考えていないよ。

…俺、15時になったら本気出すんだ…。

2024年4月式ミニマム

新年度だろうが何だろうが引越作業三昧

寝ても覚めても引越作業の日々。

気がつけば新年度を迎えておりました。音楽はそこそこ、いや、いつも通りにあれこれ聴いております。ただ、少々、いや、かなりへばっておりますが故、何かを記すことまでには手が回っておりません。いや、手が回らないのではないな。心技体が回っておりません。うん、これだ。

相変わらず困ったときのハイドン頼みで、Spotifyのハイドンプレイリストを流す機会も多く。クラシック音楽におけるこの手の作曲者別プレイリストに一体どういう需要があるのか、音楽を小間切れにして流すなどけしからん、などと思っていた自分もおりますが、実際にこのような状況に陥ると、実に有効に作用するのですね。自分の見識の低さと言いますか狭さと言いますか、そう言ったものを実感させられた次第であります。

引越作業は大詰めに入りまして、来週の今頃は30数年暮らした住まいに別れを告げ、新居に移り、その過程でドタバタと…さらにドタバタとやっていることかと思います。

30数年…そのような一言では済まされない、時間と記憶と生活の堆積から身を切り離すのには、とんでもない労力が求められると初めて知りました。文字通り「切り離す」作業の日々。身を切られる思いにも時に陥りながらも、ヘヴィな断捨離を行っております。

断捨離。これまでも何度も使ってきた言葉、実際に行ってきたことではありますが、ここまでの量となると実にストレスの溜まる行為でもあるのだと。そのストレスを乗り越えた先に、本当の意味での断捨離における清々しさを味わうことが出来るのだろうか、などとも考えている次第です。断捨離の真意は今の自分の活動の先に見えるのだ、などと大げさに。

そしてこの部屋でのオーディオ生活もそろそろ終了。これを記した翌日にはオーディオ関連の配線を一旦片付け、システムの梱包や段ボールを部屋に積み重ねやすくするためのスピーカーの移動などを行う予定です。オーディオよしばしのお別れだ。次に会うときは新居にて。

…それまではポタオデかBluetoothスピーカーの日々なのだなぁ…。

ここでの記録文もしばらくは音楽レスな話題になるのかしら。それとも先に書いたように心技体がバラッバラになって、何かを記すどころの騒ぎではないのかしら。

さてはて、どうなることやら。

さよならストレンジャー / くるり (1999 44.1/16)

なんとなく久しぶりに、相当久しぶりに聴いた。

25年前の自分よりも、素直にここにある音楽たちと向き合えた気がする。音楽を音楽としてのみ捉えている、とでも言うか。

音楽を前にして何かを作り出そうと躍起になっていた過去の自分がいるのは事実。このアルバムは見事にその標的にさせられていたよな。

yomekike.hatenablog.jp

30数年暮らした住まいを変えることによって、その片付け作業において発掘する「過去の遺物」達と相まみえる機会が多かったここしばらくのこと。特に20代半ばから30代終わりにかけての、非常に病んでいた頃の自分が書き殴った、文字通りの手書きのメモに遭遇する度に、直視できないような、それでいて懐かしいような、少なくとも50歳になった今の自分にはもう既にないものが、そこには沢山詰め込まれていた。

神経質さに拍車をかけるかのように細いペンで記された文字。整然と並ぶそれらに自分が込めていた思いは何だったのか。もちろん全てを忘れ去ってしまったわけではない。眺めれば思い出される数々の風景、光景、場所、温度、空気、臭気、生活、きりのないものたちが津波のように押し寄せてきて、そこにあてられてしまう。

事実それらを長い時間読み解くほどの体力は今の自分には残ってはいない。あまりにも持て余したその精神的体力の記録を前に、嘔吐感にも似た嫌悪もおぼえるほどだった。

気持ちの悪い過去の自分も、今の自分と地続きのもの。生きていくうちに何かを路傍にポロポロと置き忘れていき、そしてスリムな自分として今に残る。置いていった物を排泄物だとまでは言わないが、きっと日常の中でそこに流していってよかったものなのだろう。

さよならストレンジャー

ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集 / ジュリアーノ・カルミニョーラ, シャンゼリゼ管弦楽団 (2012/2018 44.1/16)

引越のあれこれ、もうダメポかもしれない。

心と身体の芯から、奥底から、私はほとほと疲れ果てました。もう動けない。

そうだ、ハイドン聴こう。

ハイドン:ヴァイオリン協奏曲

あ、本当にクラシックはこう言う時に効く。速攻で頭の中が復活してきた。頭の中の凝りが解きほぐれていくのを実感する。

…。

これが「ハイドンは裏切らない」ってヤツかー!(元気出すぎ)

Distance[2018 Remastered Album] / 宇多田ヒカル (2001/2019 96/24)

帰宅後に「やっちまったー!」と叫び声を上げる。引越のスケジューリングをミスってしまった。いつかはどこかで出るとは思っていたが、ついに綻びが出た。後期高齢者2名を含む、3人家族の引越をコントロールするのはここまで大変なものか。

急遽リカバリーに走る。どうにかこうにかそこそこに事なきを得る。対価は発生してしまったが。

まぁ、ここまでよくやってきましたよ。この段階でミスが出てくれてよかったとも言える。

そんなこんなで、この一大イベントが終わるまでは気も抜けない、肩と目に力が入りっぱなしなのだと諦めた上で宇多田ヒカルのこれを。

Distance

LIVE TOUR 2022 "BEST LIVE TOUR -SKY-" / 雨宮天 (2022 Blu-ray)

天さんの2022年、コロナ禍でのベストライブツアーBlu-ray。買っちゃった。

本ツアーそのものがベスト盤のレコ発ツアーなので、構成は完璧ともいえる流れ。どの曲もどの曲も天さんが神懸かっていて、ぐっと引き込まれるようにして見ていた次第。

声優ソングを「曲にキャラクターやカラーを憑依させて歌われる曲」と、ここに来てようやく意識を変えることが出来たので、その最たる例的な天さんの楽曲群は自分にとって心地よいものとして捉えられるのです。

時折その色香にゾクッとさせられる瞬間もあり(どの曲だったかな…)、「あれ、ここまで自分ははまり込んでいるの?」と驚いてみたり。

バンドもいい仕事してますね。特にバンマスである所のキーボードが彩り鮮やかなプレイで魅せてくれる。歌が主人公である所のこの手のライヴを飾り立てると同時に、自らも華を持って演奏している辺りが素敵かと。

これはまた近いうちに再び目を通したいライヴパッケージですね。

雨宮天 ライブツアー2022 "BEST LIVE TOUR -SKY-" (初回生産限定盤) (Blu-ray) (特典なし)