音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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HALLE / CASIOPEA (1985/2016 ハイレゾ DSD64)

本日の朝一に。

全員曲が書けるというのはバンドにとっての強みになると言うのは、このアルバムを聴くことでもよく分かると言うもので。非常にカラフルなアルバムなのだよね。僕が今回のCASIOPEA18作品DSD化において、オリジナルアルバムをこの1作だけ購入したというのはそう言った理由もあるのです。

ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番 / クライバー, ウィーンフィル (1975,1976/2003 SACD)

今月頭に別口で発注していたSACDが本日同着。送料込み、2組3枚で2,500円也。アンテナさえ張っていれば、クラシックはお安く上がっていいわね。

さておき、名盤とされているこのレコーディング。期待して聴いてみると…ありゃ、第5が明らかに録音レベルを突っ込み過ぎている。スピーカーで聴くと少々耳が痛いレベル。ヘッドホンに交換してリスニング再開。そして第7まで通して聴く、と。

うん。名演かどうかという基準は自分の尺度では分からないけれども(まだそう言った尺度を持ち合わせていない)、聴きやすいベートーヴェンであることは事実。旋律が明瞭で、なおかつオケの迫力も楽しめる。こう言った表現がふさわしいかどうかは謎だけれども、何となくベートーヴェンの交響曲が聴きたくなった時に、サクッとラックから取り出してトレイに載せるにはいい具合の演奏ではないかと。あ、それこそが自分基準の名演と言う事を意味しているのか。なるほど納得。

Dvorak,Grieg,Schumann:Piano Concertos / Kleiber, Matacic, Richter (1974,1976/2013 SACD)

送料抜きで700円という超破格にて購入。2枚組で、ドボルザーク、グリーグ、シューマンのピアノ協奏曲が楽しめる1枚。しかもピアニストはリヒテル。一度聴いてみたかった。

で、聴いてみたのだけれども、何、これ。指が完全に鍵盤に吸い付いているみたいだ。決して迂闊に流れるようなことはない。指がピタッと止まる。もちろん技巧が全てではない。弱音部はあくまでも繊細に、ガツンと決める部分では鍵盤を叩くかのように、自由自在にそのタッチをコントロールしているのがよく分かる。「こりゃ、おったまげたなぁ」と思いながら聴いていたけれども、本当に聴かせるんだわ、これが。グリーグとシューマンのそれはルプーによる演奏も持っていたけれども、あちらは比較して繊細さが表に出ているという印象。こちらは快活さが表に出ているという印象。

いや、そんな印象は聴き込んでいくうちに絶対に変わってくるな。クラシックを語る文脈を未だに持てないことに歯ぎしりしながら、それでもじっくりと聴いたのであります。

ちょっと待て。2枚で700円と言う事は、1枚350円か(絶句)。