ちょっとしたレアグルーブブームというわけではないが、相性の良かったバードをもう一枚購入。
前二作では少々物足りなかったバードのプレイが増えて、ヒップホップの源流にトランペットが軽業のように上乗せされていく感。トラックの演奏そのものが、今のサンプリングないしループの源流・ヒント、いうならば「人力ループ」の要素が強く感じられる。そこにフュージョンのエキスをたらしたというところか。
日本においてトランペットによるフュージョンがメジャーにならなかった理由も、うすうす感じさせられてみたり。メロディの主(ヌシ)としての哀愁がないのかもしれない。金管楽器ならではのストレートさが、時にバタくさい哀愁感になってしまうのか。その点、サックスはプレイテクニックの中に哀愁ビブラート的に歌い上げる要素が多分に含まれる点でも、日本の土壌に親しいものがあったのかもしれない。
など。