シーケンスとキックドラムの鳴りっぷりが、ただとにかく、自分が日本人だということにありがたみを覚えまくる一枚。
この辺に入っている曲が、厚いスモークorクレイジーなデコレーションor無意味なシャコタンな車から響いてきたら、それだけで親指立ててしまうような気持ちよさ。かつ、ボーカリスト的な暑苦しさとは無縁なところで(場合によっては、安室奈美恵という色すら消えてしまいそうなギリギリのところで)響かせている声が、「超クール」としかいいようがないのだ。
やけにマスコットが幅を効かせている頭の軽そうな軽自動車にも似合う。音楽の作り手と、中心になるだろう聴き手との音楽精神性のギャップというのかな、そこが気持ちよさにつながっているんじゃないかと。日本語でもここまでできるんだぞという力みすら「何気合い入れてぶってんだよ、こいつ」なんてケタケタと笑われてしまいそうな。