音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary“ALL TIME SINGLES”/ ポルノグラフィティ (2013)

3枚組の大ボリュームシングルベスト盤。

一通り聞いて感じたのは「J-POPの土俵で勝負するためには、キャッチーなメロディは必須だ」ということ。その点で職業作家とも言える本間昭光が書き下ろしていた曲がほとんどを占めるDisc1は非常に正当派なJ-POPとして楽しむことが出来る。

問題はDisc2以降。メンバーが楽曲を書くようになり、突然にメロディが表情を失ってしまう。悪くはないのだけれども、及第点以上はつかない。何よりもメロディが耳に残らず、左から右へと流れてしまう。これは売れることに意味があるJ-POPとしては致命的だ。

相対的に考えると、グループを脱退したTamaが書いていた曲は、J-POPとしてのポルノグラフィティに対してカウンターを与えていたことが浮き彫りになったのもまた事実。

ポルノグラフィティのヒット曲は消費音楽として非常に分かりやすい存在であったな、と思わず過去の過去を振り返ってしまう結果になってしまった。予想通りと言えば予想通りなのだけれども。

彼らに欠けていたのは、どんな曲でも自分色にこなす強さだったのだな。ボーカルが個性派なので、余計に残念に思えてくる。この先も第一線で活動したいというのであれば無理に自作にこだわらず、外部作曲者を招いてでも延命処置を施すことも視野に入れてくる必要があるのでは。固定ファンだけを囲い込むだけでは限界も自ずと知れてくる。