音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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『MoRA』より『加爾基 精液 栗ノ花』 / 椎名林檎 (2003/2008 ハイレゾ 96/24 DVD)

一気に椎名林檎オリジナルアルバム3枚攻め。

さて、一番聴いていなかった本作品。当時はやはり地味過ぎた印象だったのだよね。盛り上がりには欠けるし、起伏も少ないし、なんだかつるっと流れて終わってしまうしと言った印象で。ところが今聴いてみると、これは行き着くところまで行き着いた、椎名林檎の極北だったのだと言うことに気付かされる。荒削りで豪快な彫刻を作っていた作家が、そこから細やかなエッチングに行き着いたかのような感覚。今だからこそ面白く聴ける。

このDVDボックスセット、椎名林檎ディスカバリーにも使えるな。