音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:交響曲第1番&第4番 / ヴァンスカ, ミネソタ管弦楽団 (2013 SACD)

とんでもない重量感。

2つの楽曲共に、自分が常々感じているシベリウスが描く荒涼たる自然とスピリットが克明に描き出されている。それも非常に緻密な筆致で、一滴の水も漏らすことなく演奏、記録されている。どこまでも緊張感漂うシベリウス

ベルグルンドが描くシベリウスが大地からの視点であるならば、ヴァンスカの視点は空中からの俯瞰とも言えよう。大地から空を見上げる寂寞感と、空から地面を見下ろす圧力感の差異とでも表現すればよいだろうか。

これは、重い。