吉田兄弟の兄、吉田良一郎を中心とした和楽器ユニット。あのなんちゃって和楽器バンドじゃないよ。
津軽三味線、尺八、箏、そして太鼓という和カルテットによる雅な世界。たったこれだけの編成で構成される、この音の隙間が何とも言えず心地よいのだよね。鹿威しが音を立てるが如く、静寂に響くかのような各楽器のしんとした世界。それでいて煌びやかな要素もあり、シンプルなのに飽きも退屈もない。
元々、兄、良一郎はこの手の雅な世界を作り上げる楽曲作成に長けていたので、ある意味においては然もありなんと言った感もありなのだけれども、それがこの上なく本領発揮されている「和+寂び」の美に繋がっている。
録音もこの上なく素晴らしい。