音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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EGO / 高橋幸宏 (1988/2009 44.1/16)

ここにある世界を「大人の悲哀」と表現することはあまりにも十把一絡げに過ぎる。それは分かっていても、やはり滲み出る色はそれなのだ。

改めて、高橋幸宏の音楽性はYMOにおける肉体であったと。ひたすらに実直に音楽の人だったのだろう。言い換えれば、地に足の着いた音楽を常に繰り広げていたと。たとえそれが意識から解き放たれた次元においての音楽であったとしても。

今後、鈴木慶一と高野寛も少し掘り下げる予定。「Left Bank(左岸)」を聴き、そのような気にさせられた。おそらく故人にとっての手であり足であっただろう存在の音を確認するべく。

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