既に3回ほど聴いたのだけれども、いずれもここに記していなかった。
高田みち子がフェンダーローズを弾き語りしながら、そこにサックスとギターが加わる、変則的なトリオによるスタジオライヴレコーディング。
これまた非常に染みる。高田みち子のボーカルが持つサウダージ的側面が前面に引き出され、「夜の孤独」と言った雰囲気がスピーカーから漂い出してくる。それでいながらもどこか心が暖かくなるような。
ボーカルスタイルはジャズのようにボディが重いほどではなく、かといってポップスとして括るには存在感がありすぎるものだけれども、それであるがゆえに高田みち子でしか描けない歌の世界観があると思うのです。
個人的に4thアルバムの登場を心待ちにしていたシンガーではあるけれども、この雰囲気あるライヴテイクをリリースしてくれたことだけでも、今の今まで待ち続けた甲斐があったもの。
これを機にまたシーンに戻って来てはくれないかしら…。