音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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name / 上白石萌音 (2022 48/24)

もちろんこのアルバムは入手しております。今作もストンと心に入ってくる楽曲を揃えてきてくれました。

萌音さんの音楽的な幅がどんどんと広がっていく様を見ているのは、とても楽しいことであります。娘の成長を見届ける親の目尻が下がっている状態とでも言いましょうか。

現時点での個人的なツボは、アルバムの中でも比較的小品としての位置づけになっているのであろう「チョイス」であります。

日々は取捨選択の連続。どこに転んでも生きるより他にないのです。それをカラッとした部分を使った萌音さんの声で歌われると、自分の中での鼻歌として咀嚼されていくのがまたよいのですよね。日々のそんなこんなを軽く笑い飛ばしながら生きていきましょう、とね。

name (初回限定盤)(DVD付)(特典:なし)

ひとかけらの夏 +2 / 村田和人 (1983/2022 Hybrid SA-CD)

改めて聴き直してみると、これはポップの名を借りていながらも、ロックなアルバムだよね。

少なくとも「シティ・ポップ」の枠ではないな。そこで括られると、このアルバムの根底にあるものがおかしなことになってしまうような気がする。

ひとかけらの夏 (+2) (SACDハイブリッド)

FOR YOU / 山下達郎 (1982/2002 FLAC)

山下達郎作品において、シティ・ポップの枠で語ることの出来る作品はこのアルバム一作に尽きるのではないかと思いながら聴いていた。

今の時代に聴いてみても「爽やか、華やか、お洒落」な80年代ポップスこそが、シティ・ポップのど真ん中なのではないかとね。

そこにはレイドバックだけにはとどまらない、今だからこその新発見が多い音楽であると言う前提があるのでしょう。

FOR YOU (フォー・ユー)

Timely!! / 杏里 (1983/2011 FLAC)

とりあえず、生きてますよ。

今月に入ったあたりから下半身の不調があり騙し騙し通勤しておりましたが、本日ついに身体がギヴアップしました。一日休み。ゆっくりと休養を取りながら、ようやく復活の兆しが見えてきた夕方前から音楽に集中出来る程度まで。

久しぶりの晴れ間も見えてきたので、夏向けのこの作品なぞ。夏の暑さにやられたり、身体に裏切られたりと踏んだり蹴ったりな今シーズンではありますが、まぁ、やっていかないとならないこともあるわけで。

もう少し音楽を聴きながらノンビリします。明日には復活して一日出勤をしたらまた週末で身体を弛緩させましょう。誤魔化しながらでも日々は続けていかなくてはならないのでね。

Timely!!(紙ジャケット仕様)

正気じゃいられない / マハラージャン (2022 48/24 Amazon Music Unlimited)

マハラージャンによるメジャー2ndフルアルバム。マハラージャンの持つ辞書の中にある音楽を全て詰めこんだかのような、音楽の多彩な玉手箱。

タイトルや歌詞はどこかクスッと笑わせられたり、何かが歪んでいるかのような世界に埋めつくされている一方、その実にある音楽に対する真摯さが全開となって表にグイグイと出ているあたり、確実にこの作品で突き抜けた感が強く、実に痛快。

ベースにあるのは70年代から90年代にかけてのファンクであったり、ソウルであったり、もしくはレアグルーヴといった路線なのだろうと思わせるのだけれども、それを日本人用に調理して換骨奪胎させているセンスも最高にイカしている。

前作はまだ音楽的な手探りさ加減もあってか、比較的出オチのインパクトに頼っていた印象を受けてしまったのだけれども、今作ではその点における迷いが一切ないように見受けられるほど。

通ってきた音楽、好きな音楽を、好きなように咀嚼して、そしてそれを提示するという当たり前のようなことを、当たり前であるかのように形にしているところに好感が持てるのだ。

総じて、ここまで分かりやすくマハラージャンの音楽として表現して昇華させたことを、手放しで喜びたい1枚ではないかと。しばらくはヘビーローテーション決定。控えめに言って、最高。

正気じゃいられない (特典なし)