音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 / アシュケナージ, ハイティンク, ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 (1984/2014 FLAC)

これもあまり聴き込めていなかった作品かな。どのような作品であったかすらも記憶に残っていなかったのであえて聴いてみた次第。

第一楽章で「ポール・モーリアかよ!」とツッコミを入れたいフレーズが出てきてずっこけたり、第二楽章は自分が勝手に描いているラフマニノフ像が現われてきてニヤリとしてみたり。

そして最終楽章でいきなりラフマニノフに牙を剥かれたような気分に。唐突に厳しいピアノの世界が垣間見られたのですよ。これでもか、これでもか、とね。これを弾きこなすのは相当に至難の業だろうなとも思ってみたり。

眼福ならぬ耳福。クラシックにまみれて、よい夜だ。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集(SHM-CD)

シューマン:ピアノ協奏曲 / マレイ・ペライア, クラウディオ・アバド, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1997 FLAC)

この音源は自分の音楽データの山に完全に埋もれてました。

友人に聴かせてもらって、その後自分がクラシックの沼にはまり込むきっかけになっている演奏ですね。

おそらく数年ぶりに聴いたでしょう。雄弁なシューマンを好んで聴いていた耳からすると、穏やかな語り口に聞こえてくるから不思議なもので。

穏やかと言っても主張がないわけではなく、実にリリカルに、そして丁寧にピアノが歌い上げていると言った印象。

いかに自分がガツンとしたプレイばかりを聴いていたかと、少しばかり反省しつつ聴いておりました。聴き手である自分がピアノの音にのめり込むのではなく、オケとの総体としての演奏に身を委ねることのできる時間となりました。

このような音源がきっとまだまだ埋もれているのですよ。ある意味贅沢な自分のライブラリ。

シューマン:ピアノ協奏曲/他

ブラームス:交響曲第1番 / ラトル, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2008/2014 44.1/24)

私の週末の夜はクラシック音楽からスタートですよ。何とはなしにブラームスをチョイス。

ブラームスに限らず、自分的決定盤と思える音源に出逢えたとしても、そのうちに他の演奏が気になってついつい漁ってしまうと言うのは、クラシック音楽が沼である証左だろうか。

その沼にはまって数年。一過性のものではなく、これは一生ものになってしまったなと思いつつ聴いていた次第。

今晩はもう少しクラシック音楽で行こうかな。

infinite Resonance / fripSide (2022 96/24)

聴けば聴くほどツインボーカルの個々の個性が際立って聞こえてくるから、まぁ、凄いこと。

ボーカリストのお披露目でありながらも、既に実力発揮と言ったところか。

トラックも実は結構気合い入れて作ったのではないかとね、思うのですよ。これまでが力を抜いていたわけではないでしょうけど。

infinite Resonance

PLASMA / Perfume (2022 FLAC)

このハードボイルドな可愛さは殺人的ですよ。これを作っているのが中田ヤスタカという男性であることがにわかに信じがたい。

いや、まぁ、その通りなのですがね。

それにしてもあれだけ音としてもキャラクタとしても完熟に至ったと思いこんでいたPerfumeに、まだまだ表現の引き出しがあったことに感服するわけですよ。それを引き出した中田ヤスタカが凄いのか何なのか。

PLASMA (通常盤)(特典:なし)

ブルックナー:交響曲第6番 / ヤンソンス, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2019 48/24)

家人がいなかったので在宅勤務中のクラシック音楽を。久しぶりにブルックナー。6番を選んだのは単なる気まぐれで。

これが、また、うん。

よい。語彙はうっちゃってよい。出音が全て。蕩々と進み行く音の世界。素晴らしい。

Thriller / Michael Jackson (1982/2022 Hybrid SA-CD)

本日朝一にコンビニへ向かい、本ディスクを回収。

今日だけで3回聴いた。

内容は改めて語るまでもなく。

これはフラットトランスファーによるSA-CD化ではないかと思うほどの自然な音質。

デジタルの鮮烈さとアナログのふくよかさが両立する、得も言われぬ心地よさ。クラシック音楽並みにボリュームを上げてこそ、その音の存在が際立つ。

前半の線のように鋭いサウンドと、後半の面のように広がるサウンドとの対比がこれまた素晴らしい構成美になっているのだと再認識させられた次第。

とんでもない音源でありますよ、本当に。

Thriller (Mobile Fidelity SACD)