音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Heaven Or Las Vegas / Cocteau Twins (1990/2007)

うっかりしていたら一週間が経過してしまった。「雑音万華鏡 -Noiz-」のネタを全く考えていなかったので、今朝になって慌ててCDラックを眺める。そしてよいものを見つけた。これだ。一気に書き上げて、推敲をすると誤字脱字文章破綻の嵐。やっぱりこういう締め切りを作っているものは、事前に文章を用意しておくことが肝要ですな。

週刊「雑音万華鏡-Noiz-」更新

週刊「雑音万華鏡 -Noiz-」を更新しました。先ほどのエントリーで書いた作品を題材に。相変わらず難しいことを一切考えずに、気の向くままに書いた文章ですな。この手の文章は誰に向けて書けばよいのか、いつも悩みながら書いているのでありますが、結局は自分のために書いているのだな、というところに落ち着くのであります。音楽を聴くとそれなりに毒のようなものが身体にたまるので、デトックスをする。その結果がこれ。ということは、文章は汚物か?

Vol.27 Heaven or Las Vegas / Cocteau Twins (1990) - 雑音万華鏡 -Noiz-

ATTACK25 / Dreams Come True (2014)

うーむ。やはり新たなマスタリングエンジニアの作り出す音に、耳がついてこない。どうも軽く聞こえてしまうのだよね。で、ついついボリュームを上げてしまうと、今度はハイな部分が耳についてくる。作品はそこそこ良い出来だと思うのだけれども、最終的な音作りの部分で自分の好みから外れたか。

Rasmus Faber presents Platina Jazz -Anime Standards Vol.4- / Rasmus Faber (2013)

TSUTAYAの棚に置いてあることは気づいていたが、今まで何かきっかけがなくて放置していた1枚。半額セールだったのでこれを機にと借りてきた。

アニソンをジャズ化させる。これをイメージした際に「どうせジャズ風の何かに置き換えるだけの作業だろう」と思いこんでいたのだけれども、ラスマス・フェイバーは完全にジャズのナンバーを作り出すことに専念しているのだと言うことに気づかされた。原曲のよさはそのままに、また原曲を壊すならとことん壊す。その上で、新たに完全なるジャズとしての息吹を吹き込む。これは面白い作業だ。

17曲も収録されているのに、一つとして同じアプローチのものが無い。原曲をただなぞっただけの「アレンジ」も無い。極端なアプローチを見せるのであれば、それなりに説得力のある楽曲へとの変換作業。そこにあるのは「ジャズとしてのアニソン」という逆転現象だけ。

確かにイージーリスニング的なジャズという見方も一部では可能だけれども、そう簡単には耳をスルーさせない力があることに驚かされた次第。正直ナメてました。すみません。

HURT / Syrup 16g (2014)

過去に何度か挑戦し、その都度挫折してきたSyrup 16g。今度こそはのリベンジで借りてきた再結成の新譜は、そのギターの壁が正に自分好みで、スピーカーの再生から速攻でヘッドホンに切り替えて聴きはじめた。

その昔は何かごにょごにょとやけに暗い、それこそどこか病んでいるか闇を持っている人間だけに訴えかけるような世界だったのが、今作ではサウンドも同様、一筋の光が遠くに差し込んでいるかのような、どこか希望の持てる世界観になっている。いや、基本的には暗いのだけれども。

それでも解散前の音源よりは確実に聴きやすくなっているし、開放的な部分も見え隠れしているあたり、とても聴きやすい。こういうバンドはありそうでなかった、いや、もしかしたら解散前のSyrup 16gが手をつけていたから、誰も手を出さなかったのか。そのストレートなのだけれども、歪曲している世界にズルズルと引きずり込まれた。それでいて、暗澹たる物が最後に残ることなく、ギターサウンドの美味しいところを楽しめたぞ、というこのバンドに似合わない、非常に晴れやかな気分になれた。

それだけでもこのバンドが変わらずして生まれ変わったと言うことができるのかもしれない。今後の愛聴盤になりそうな1枚。今作に関しては食わず嫌いを起こさないでよかった。

DOUBLE BOOKED / ROBERT GLASPER (2009)

『Brack Radio』を聴いた時に「はー、これが最先端のジャズかー」と理解に苦しみ途方に暮れたものだけれども、ロバート・グラスパー・トリオとロバート・グラスパー・エクスペリメントが半分ずつのこのアルバムを聴けば、少しはその最先端の何たるかが理解出来るのではないかと期待して借りてきた次第。

結果。

前半のトリオ構成は、非常に聴きやすい、下手をするとその辺にいくらでもありそうなジャズ。後半のエクスペリメントは下手をするとその辺にいくらでもありそうなHip-Hopの血を借りた演奏。どっちにしても、決定的な楽曲というものを用意せずに、全体的な雰囲気で軽く流す作りになっている。

ということで、すなわちロバート・グラスパーは雰囲気作りが上手い人なんだな、という至って単純な結論に達してしまうわけであります。意見には個人差があります。