TSUTAYAの棚に置いてあることは気づいていたが、今まで何かきっかけがなくて放置していた1枚。半額セールだったのでこれを機にと借りてきた。
アニソンをジャズ化させる。これをイメージした際に「どうせジャズ風の何かに置き換えるだけの作業だろう」と思いこんでいたのだけれども、ラスマス・フェイバーは完全にジャズのナンバーを作り出すことに専念しているのだと言うことに気づかされた。原曲のよさはそのままに、また原曲を壊すならとことん壊す。その上で、新たに完全なるジャズとしての息吹を吹き込む。これは面白い作業だ。
17曲も収録されているのに、一つとして同じアプローチのものが無い。原曲をただなぞっただけの「アレンジ」も無い。極端なアプローチを見せるのであれば、それなりに説得力のある楽曲へとの変換作業。そこにあるのは「ジャズとしてのアニソン」という逆転現象だけ。
確かにイージーリスニング的なジャズという見方も一部では可能だけれども、そう簡単には耳をスルーさせない力があることに驚かされた次第。正直ナメてました。すみません。