『Brack Radio』を聴いた時に「はー、これが最先端のジャズかー」と理解に苦しみ途方に暮れたものだけれども、ロバート・グラスパー・トリオとロバート・グラスパー・エクスペリメントが半分ずつのこのアルバムを聴けば、少しはその最先端の何たるかが理解出来るのではないかと期待して借りてきた次第。
結果。
前半のトリオ構成は、非常に聴きやすい、下手をするとその辺にいくらでもありそうなジャズ。後半のエクスペリメントは下手をするとその辺にいくらでもありそうなHip-Hopの血を借りた演奏。どっちにしても、決定的な楽曲というものを用意せずに、全体的な雰囲気で軽く流す作りになっている。
ということで、すなわちロバート・グラスパーは雰囲気作りが上手い人なんだな、という至って単純な結論に達してしまうわけであります。意見には個人差があります。