音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

Tapestry / Carole King (1971/2014) DSD64

友人の手を借りて、あれこれとトライして、どうにか入手したDSDファイルヴァージョン。すごい。DSD音源ということで予想はしていたけれども、ボーカルは艶やかに歌うし、楽器隊は明瞭さを持って訴えかけてくる。

最近思っていることなのだけれども、SACDよりもDSD64音源の方が音の自由度(?)が高いような気がするのよね。音のポジショニングが自由とでも言いますか。それはもしかすると、自分がこれまで本当に音のよいSACDに出会っていないからの発言なのかもしれないし、事実なのかもしれないし。その辺は不明確。

とにかくいいお買い物をしました。いいお値段もしましたが。でもこの値段でこの音質なら納得じゃないかな。$24.98。既に持っているLegacy EditionのCDも大切に持っておこう。

せっかくなのでもう1度聴きます。名盤が更に名盤になった。

WALL / fox capture plan (2014)

あら。数を重ねるごとにアグレッシブになっていって、それまで印象に残りがちだったミニマルな要素からは脱出しつつあるのかしら。聴いていてガッツあふれる楽曲が増えているところがなかなかツボにハマってきた。段々と成長していくユニットなんだな、これは。となると次への期待もまた高まると言うことで。まずは今作をじっくり聴いてみようかと。言い換えれば今作はじっくり聴くに堪えうる構造をしてそうな予感がちょっと漂っていたので。

J.S.バッハ:復活祭オラトリオ BWV249・昇天祭オラトリオ BWV11 / 鈴木雅明・バッハ・コレギウム・ジャパン (2014) SACD

がちがちの宗教曲もどうにか聴き流せるようになってきた。全体的に明るいから余計に聴き流しやすいのかもしれない。もちろんSACDならではの音質の良さ、このSACDでは楽器隊の分離の良さ、が、生きているからという理由もあり。

真剣に聴いて解析出来るほどの知力はまだまだゼロだけれども、聴いて楽しければそれでよしということで。これは良いCDラックの肥やしになるぞ。

MEMORIES 2-Kahara All Time Covers- / 華原朋美 (2014)

華原朋美のカバー集第2弾。華麗にスルーするつもりが、手にとって曲目を見たら、怖いもの聴きたさでついレジまで持っていってしまった。だって、朋ちゃんが「ROSIER」だよ…。戦々恐々としながら聴いたそれは…。

やっぱりダメだ、この人。音符をなぞることは出来るようになったけれども、それ以上のサムシングが何もない。本当にカラオケレベル。アレンジも含めて、これは共犯なのではないだろうか。

よほどTKと組んで、熱愛の挙げ句浮かれて死ぬ気で歌っていた時の方がスリリングでイカしてた。華原朋美は普通じゃいかんですよ、普通じゃ。

「いい日旅立ち」なんかは何かが崩壊してしまっている。僕はもう見てはいけないものを見てしまっているような気がする。いや、最初からそれが目的なのだから、目的は果たされたとして喜ぶべきなのだ。

華原朋美は実はジャイアンであった。

そして「見上げてごらん夜の星を」。スタンダードナンバーを歌わせれば歌わせるほど、華原朋美はジャイアンになっていく。そう、ジャイアンは実在したんだ。音痴なのがジャイアンなのではなく、楽曲を崩壊させる素敵なギフトを持っていることこそがジャイアンである鍵だったのだ。

うん。分かった。今分かったよ。この人は根本的に歌手には向いていないのだ!これ以上歌わせると、死屍累々の音知らずな耳が出来上がってしまう。音はなぞれているのに、歌知らずとはこれ如何に!

New Beginnings / 布袋寅泰 (2014)

うーん、インスト中心で来たか。それも、妙に力の抜けたインストで。布袋寅泰印とも言えるサイバーな雰囲気もなく、音圧にガッツがあるわけでもなく、ギターから魂がほとばしるわけでもなく、普通にギターインストだわ、これ。それ以上でも以下でもない。かといってイージーリスニングというわけでもない。ちょっとロックなギターインスト物。うーん、中途半端。