音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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求道の果て

仮眠を取って後、レンタカーを返す。睡眠不足故のテンションの高さのまま、さっそくデジタルケーブルを試してみることに。

と、その前に、人工大理石の足を試してみる。リファレンスにしたのは、宇多田ヒカル 『DEEP RIVER』 より 「traveling」。

車もオーディオも足回りって大事だわ。これまでの音が、いかに軟弱な地盤の上に立っていたのかがよくわかる。もちろん今までの音も今までの音で、それなりの音ではあったのだけれども、音の一つ一つが定位し、かつ重心が下がるんだわ。相対的に宇多田ヒカルのボーカルがセンターにしっかりと立脚する。

こりゃまぁ…。

気を取り直して、光ケーブルの交換。これまで使っていた audio-technica のケーブルから 2 ランクはアップするケーブルを3本試す。

まずは Ortfon の 7N-HIV100D (と同等品?)。

が。宇多田の声そのものがそこに現われた。

次に同じく Ortfon の 7N-SDL001 (と同等品?)

音が十字方向に伸びて、対する45度方向に伸びる領域の角が丸められる感じ? 音の傾向は前者に似ている気はするけれども、こちらのほうが 「音が詳しい」。

最後に ACROTEC の 6N-D5010。

ケーブル長が 2m ほどあり、貸してくれた本人も 「ケーブルは短い方がいいと実感するかもしれない」 と事前に情報を提供してくれたけれども、結果としてはこれが一番好みだった。情報の伝え方が半端じゃない。データの全てを開示してくれているような印象。かといって、決して聴き疲れるわけではなくて、「音楽がここにありますよ」 と教えてくれている印象。

んー。

7N-SDL001 と何度もとっかえひっかえ試聴するも、やはり 6N-D5010 の方が好み。曲を 「SAKURAドロップス」 に変え、ボーカルと音の粒に意識をはらって比較するも、後者の音の見せ方は、気に入った者負けな感。