音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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今ここにいるぼくらは / 川端裕人 (2005)

本日読了。こちらも連作短編として断片的に描かれる少年の成長譚。時代背景が随分と古いものに設定されていたことに気がつくのは最終話になってからだけれども、全体を通して描かれる小学生時代への懐古は共通のものとして受け止めることができるのだと思いながら読了。作風は「川の名前」での児童文学的視点から少し俯瞰して、多くの「かつての子どもたち」に訴えかける懐かしさにあふれている。