音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Adam's Apple / Wayne Shorter (1966/2013 ハイレゾ 192/24)

何気なくAmazonを見ていたら、このアルバムをオススメされたので「どれ試聴してみますかね」とAppleMusicにて再生をし始めた瞬間に「!」。電球が頭上で光ったのでありました。CDで購入をしてもよかったのだけれども「ハイレゾ音源はないかね」とFind HD Musicで調べたところ、あっさりと見つかるという、素晴らしい一連の流れ。HDtracksでは定価での販売だったので、Acoustic Soundsから久しぶりに購入。こちらはディスカウントセールの最中だったのでね。

で、中身。いいねぇ。テナー一本の侍とその侍従たちがざくざくと風を切って歩む様が目に見えてくるような熱さ。いや、クールなのだけれども、奏者の全てがイカしているので、とにかくダレるポイントがない。あくまでもモダンジャズの流れを汲む楽器回しであったりするわけだけれども、僕が個人的に苦手とするベースソロでさえもクッキリと聴かせる。この辺りはもしかしたらバーニー・グランドマンのリマスタによる威力が発揮されているのかもしれないけれども、それにしてもどのプレイヤーも見せ場をうまいこと作っていながらも、やはりテナーソロの作品になっているという辺り、非常によく出来た1枚ではないかと。

早い話が、僕が全く知識がないところの名盤だったと、そう言う訳ですな。