聴いているうちに現実からどんどんと自分が遠ざかり、支えがなくなるような錯覚に陥る、スガシカオ独特の現象が完全に蘇っている。ナイフの切り味もまた新しく研ぎ澄まされた。彼は僕の期待を裏切らず、それを遙かに踏み越えて行った。確かに彼は傑作を作った。
言い換えると、うだうだ言わずに聴けよ、スガシカオ。凄いことになってんぞ。ってことです。
特典CDのベスト盤も「あれ?あの曲、ここまで印象が違っていたっけ?」という思いに駆られること必至。これもマスト。うん。スガシカオのこの6年になにも無駄はなかったね。素晴らしいアルバムを届けてくれてありがとう。