音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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幻想を求めて - スクリャービン&ラフマニノフ / 福間洸太朗 (2023 352.8/24)

友人が絶賛しているピアニストの最新アルバム。スクリャービンを聴く。

光の外郭にある細やかな煌めきや反射。自分に見えたのは光の鱗。

意識が自然と何にも抗うことなく吸い込まれていく。このピアノの音が持つ抱擁力にやさしく抱きとめられる、いや、受けとめられていくかのように。ここでならば自分は全てを任せてよいのだと思わせるような。それは姿形も見えない方の微笑みが、目の前で自分に向けられているかのような感覚でもあり。

幻想を求めて - スクリャービン&ラフマニノフ