で、これも同じ値段でサルベージしてきた次第。これが250円かぁ。相変わらず名盤。トーレヨハンソンがどうのこうのという以前に、空気が非常に日本的なのよ。このアルバムをして山紫水明なんていう言葉を持ち出したらキチガイ扱いされるかもしれないけれども、でも、そうなんだもの。ポケットの中の山水というか。何だろうなー、これ。
この辺りもとうとう梅雨に突入したのだけれども、これからの季節での部屋聴きに丁度いいアルバム。できればしっとりとした雨のある窓を前にして。窓の外に見えるプラタナスの並木を眺めながら、雨の休日なんかに聴きたい。
身体の中には何種類かのパルスがあって、それらはそれぞれ同時進行に進んでいながらも交わることもないようなX軸平行みたいな感じなんだけれども、ついつい使いすぎるのは細かすぎるパルスなもんで、たまにはゆっくり茶でもすすりながら、都合の良いときにしか引き出さないゆったりしたパルスと向き合って、ゆっくりトリートメントしてあげようぜ、みたいなさ。