うん、これ、じわじわ来るよ。ダンスミュージックの「こう来れば、こう来るだろう」的なお約束展開と、ボーカリスト不在感の強いPSBサウンドの極北。これだけの冒険作を作っておきながらも、十分に自分たちのカラーは残しているのだから凄まじい。ベテランの本気だ。
アルバムのサブタイトルとして「PET SHOP BOYSの逆襲」とつけて売り出しても良かったのではないかと思うほど。「これでどうだ、文句あるか！」と啖呵を切って作られた怒りのパワーがあるようにも感じられる。PET SHOP BOYSが時流に乗ると、ここまでのサウンドが作れるのだぞ、という証明をしてみたかったのかしらん。
