LINNからのハイレゾ商品案内メールに記載されていた作品。何となくそそられたので、SACDにて購入。だってハイレゾだと配信上限スペックが192/24で、日本のショップでSACDを買うよりも高かったのだもの。
さて、ヴァイオリンとオーボエのコンチェルト。いい。ヴァイオリンコンチェルト、いい。2つのヴァイオリンのためのコンチェルト、いい。
試聴した段階で「あ、これは絶対に自分好みだわ」と思っていたので、驚くほどの感動はないけれども、音符の隅々にまで行き届いた柔らかくも繊細なバッハの調べが素敵な1枚であります。邪念や雑音に邪魔されずにじっくりと腰を据えて聴きたいグッドミュージックですな。いや、むしろ邪念は見事に浄化されるな、これは。
先週からのちょっとした心のノイズが徐々に整理されていくのを感じながら聴いていたのでありました。59分間の意味ある癒やしタイム。明日からが本格的な新年度。邪念も雑音もハッピーもアンラッキーも清濁併せ呑んで進んでいくしかないのです。濁流からは這い上がるしかないしね。何も完全なる清流なんでものは望んではいませんよ。だからこその清濁併せ呑みなのであります。人はある種の覚悟を持って生きていかねばならぬ。雑音と雑念の中で生きる覚悟のようなものを。