音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days" / TM NETWORK (2022 WOWOW)

私の週の終わり、この月曜日は、とにかく朝から文字通り以上の、それを遙かに上回る疲労困憊で。

錆び付いて回らない頭をドリンク剤とコーヒーと甘い物で無理矢理動かしては、金属疲労と焼け付きを起こしているかのような状態を導き、どうにかこうにか一日を終わらせてヨロヨロと帰宅。

食事を無理矢理にモソモソと流し込み、半ばグッタリしながらiPadに火を入れ、先日導入した卓上テレビ鑑賞システムを起動させては、録画してあったTM NETWORKの2022年ライヴを見るとはなしに見始める。

往年のヒット曲、いや、自分の青春とともにあったTM NETWORKの名曲の数々。10代の頃に浴びるほど聴いて育った楽曲が、21世紀もそろそろ四分の一が過ぎようとする時期、時代のスタイルにアップデートされて、次々と惜しみなく披露されていく。

フィジカルな疲れはそう簡単には抜けはしない。それでも肉体に引きずられるかのようにして完全にスタックしていた感覚と感性が、繰り出される楽曲と演奏、歌たちとともに氷解していく。

音楽は芸術であると同時に嗜好品でもあり。自分が好んで聴いてきたそれは、自分にとって最もしっくり来る刺激を与えてくれる。そして今、疲れているからこそ、一切の邪念を持つことなく聴くことができる。

TM NETWORKの3人の中で最も自分の目が奪われるのが、小室哲哉のプレイアクションなのは致し方ない。コンソールとパラメータ、そして斜め45度に身体をひねった独特のスタイルでキーボードを操る氏のスタイルに胸を躍らせてしまうのは、10代の頃も今も変わらないのだから。

このようにして、私という人間を構成する音楽のその一端は、小室哲哉の手癖の上、掌中にあるのだなと認識させられるに至った次第。

火曜日と水曜日、私のこの週末は、またたっぷりと休養に充てよう。この狂った夏が完全に息の根を止めるのを待ちながら。

TK