音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ベートーヴェン & シベリウス:ヴァイオリン協奏曲集 / テツラフ, ティチアーティ, ベルリン・ドイツ交響楽団 (2019 Apple Music)

早朝クラシックのラストに。

何気なくApple Musicを漁っていたら、このような作品に遭遇。演奏者も指揮者も初めて見る名前だったのでお試しで聴いてみると、あらまぁ、なんとも溌剌としたヴァイオリンではないですか。演奏もしっかりしている。

調べてみると「いや、知らなかったじゃ済まされませんよ?」レベルのヴァイオリニストだったので、その場でうなだれる。

CDはまだ未発売のようなので、これは予約対象ということで。

シベリウス:交響曲第5番 / ヤルヴィ(ネーメ), エーテボリ交響楽団 (2001/2017 CD-DA)

夜明けにはシベリウスの第5番。今朝は父ヤルヴィの指揮で鑑賞。

重心の低いどっしりとしたシベリウス。それでいて重苦しさはない。洗練された土着的な演奏という、アンビバレントな雰囲気を十二分に楽しむことが出来る。

ああ。空気の澄む秋の朝だ。いや、どの季節の朝であっても、その日一日が明るい日になるだろうと思わせる、そのような演奏。

楽曲そのものが、そう言った個性を持っているのかな。


シューマン:交響曲第2番&4本のホルンと大オーケストラのためのコンチェルトシュトゥック / バレンボイム, シカゴ交響楽団 (1977/2010 CD-DA)

4本のホルンコンチェルトシュトゥックが白眉。

普段は交響曲集の付け合わせ楽曲はあまり耳を通さない方なのだけれども、何となく聴いてみたらこれがなかなかにブリリアントでよろしい。

ホルンは自分の中では長らく地味な楽器であったのだけれども、最近になって、その音の柔らかさと、使い方によってはシンボリックな音を出す楽器であると認識を改めつつある。

シューマン:ピアノ協奏曲&ショパン:ピアノ協奏曲第2番 / アルゲリッチ, ロストロポーヴィチ, ワシントン・ナショナル交響楽団 (1978/2019 SACD)

アルゲリッチのギリギリのところまでドライブさせるピアノが魅力的。スリリングなんだよね。よい意味での瓦解寸前まで追い込むかのような演奏がなんとも。

ブルッフ&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 / ハイフェッツ (around 1960 / 2010 CD-DA)

ハイフェッツ6枚組廉価版より。1960年前後の録音。2010年24bitリマスタ。

ハイフェッツの演奏は柔らかくしなやかで、安心してその音に耳を預けることが出来る。ヴァイオリンの旋律に集中出来るのだよね。

Jascha Heifetz Plays Great Violin Concertos

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番 / ジルベルシュテイン, アバド, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1994/2018 CD-DA)

アバド&ベルリン・フィルの60枚ボックスセットより。未聴のディスクを発掘しようの会でなんとなくチョイス。

ジルベルシュテインと言う名は初めて知った。男性の力強さとはまた雰囲気が変わって、強弱をはっきりと打ち出した、リリカルな演奏と言う感。

こんなラフマニノフも僕は持っていたのか。まだまだお宝がラックの中に眠っていますな。