音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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DIVE / 坂本真綾 (1998 FLAC)

さっきのイヤホンのインプレッションは、真綾さんのこのアルバムを聴きながら感じられた印象を綴ったものであります。

多分、アコースティック系に寄った音源の方が、あのイヤホンの特性をうまいこと引き出せるような気がしたので。

一応、宇多田ヒカルとか聴いてみますが。

Artio CR-S1 インプレッション

不思議な定位を見せるイヤホン。

疑似的なライヴ感が頭の中で展開されると言えば、少しはこのイヤホンの本質を語れることになるだろうか。

まず、楽器間の分離がよく、音の見通しが非常にクリアになる。これに伴って、楽器の配置が明瞭になり、総じて定位がはっきりと見えることにつながっている。

ボーカルは基本的に(パンで振られていない限り)センターで定位。左右に振られた楽器がそれぞれのポジションを確立し、頭の中に気持ちよく配置されることによって、先に述べた不思議なライヴ感へと導いてくる。

ストリングスがたっぷりと含まれている音源では、ストリングスが頭全体を覆うような響きとなる。

ドラムのタムの定位もくっきりと現れており、音が回り込んで聞こえることに一役買っている。

また、全体的にハスキーな音に聞こえるのは、このイヤホンの音作りによるものなのだろうか。

しかしそれがイヤミな音になっているわけではなく、楽器一つ一つの音を粒立てることにも結びついている。

音作りそのものが、イヤホンの特徴を強く表現している作りにもつながっていると言える。

イヤホンとしての定位を極端にいじったチューニングと言うよりは、頭の中で音の配置を心地よくミックスさせる効果のあるイヤホンであり、これはこれでその雰囲気を味わうには十分にペイするイヤホンであると言える。

なお、付属のイヤピースはfinalのTYPE Eとのことだが、このイヤホンの特性をやや殺してしまう傾向にあると見た。低域がブーミーになってしまい、高域をマスクする弊害が出てしまっている。

交換するならば、全体的にフラットになるか、もしくはやや中高域に特徴のあるイヤピースを使うと、よりこのイヤホンの魅力を引き出せるだろう。

最後に。試聴音源にはCDリッピングによる坂本真綾『DIVE』を使用した。アコースティック編成ないし、ややアコースティック寄りの音源の方が、このイヤホンの真価を問うにはふさわしいとの判断からのこと。事実、打ち込み中心の音楽では、音が硬質に感じられ、やや不向きとの印象を受けた。

再生環境
DAP:FiiO M11 PRO SS
イヤピース:AZLA SednaEarfit XELASTEC

(What's The Story) Morning Glory? / Oasis (1995 96/24 Amazon Music HD)

今まで何度もトライしては挫折していたOasisに再度チャレンジ。

聴ける。普通に聴ける。

スタンダードなUKロックじゃないか!

何がこれまで受け入れない状態にさせていたのだろうか。その理由がさっぱり分からない。

一つ言えることは、音楽に対するキャパシティが本当に広くなっていて、例えば一つの音楽を受け入れるにしても、何かしらのとっかかりが見えやすくなってきていることが挙げられる。

これは自分の成長のようなものであって、また、自分にとっての財産なのだよね。換金出来ない財産ではあるけれども、財産というのはそう言うものだけでは決してないわけで。

少し自分に感動しております。自画自賛。

FORE! / Huey Lewis & The News (1986 Amazon Music HD)

一晩眠って、起床後にこれを。

このカラッとしたサウンドはアメリカならではの爽やかさだよね。それでいて根底にはブルーズの香りをしっかりと感じさせているあたりが、やはり実にアメリカン。

窓の外は雨模様だけれども、スカッと爽快に朝から飛ばしてみましたよ。

Out Of Time / R.E.M. (1991/2016 48/24 Amazon Music HD)

少し時間を進めてR.E.M.を。

リアルタイムで1枚、どの作品であったかは失念してしまったけれども、聴いたことはあった。ただし、例によってその良さがさっぱり分からなかったのだよね。

ふとその存在を思い出して、代表作と言われるこの作品を聴いてみたところ、やはりいいのですよ。すんなりと耳に入ってくる。

ロックでありながら、どこか牧歌的な、ビートルズ的フレイヴァーすら漂ってくるような雰囲気が心地よい。

聴ける。聴けますよ。今の耳ならば聴ける洋楽が、どうやら本当にわんさとあるようだ。

Appetite for Destruction / Guns N' Roses (1987 192/24 Amazon Music HD)

ガンズ、高校時代に流行っていたのです。ガンズ一派とも言えるグループが存在してたほどに。

それを横目に自分は自分のペースでB'zを聴いておりました。

で、今になって真剣にガンズを聴いてみると。

…すげぇ、格好いい。何これ。特にギター。最高にイカしてる。

そりゃ、洋楽に敏感で多感な高校生ならばハマるってものだよ。今になってその理由を垣間見たのであります。

いやいや、何事も遅きに失することはないのだ。

こんな夜、どこまで行くのだろうか。

SPORTS / Huey Lewis & The News (1983 192/24 Amazon Music HD)

まだまだいくらでも通ってこなかった音源はありますよ。掘っても掘っても行き着く先が見えないくらいに。

そして、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース。これも通ってこなかった。

いやぁ、爽やかで痛快なロックンロール。そこに80年代のきらびやかさが加わって、スカッとしたサウンドに仕上がっていますな。

聴いてこなかった過去を悔やんでも仕方がない。今は今。聴きたい!と思った瞬間に聴けると言う、この奇跡のような今に昔を堪能しますよ。

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