五木ひろしを持ち出して語ったこともありますが、今となってみては、山本譲二路線=北島歌謡曲系にしたがった曲なのかもしれないと思った次第。
そういえば先日の「BS日本のうた」では生バンドをバックに若干の苦戦=ためる方法の不具合に違和感があったジェロさんには、今後の「適応性」というところに期待したいと思うのであります。それこそが氷川きよしが今に残っている理由でもあるわけで。NHKに頼らざるを得ない演歌歌謡曲の現状からするとそこが本命のライフラインなんすよね。
で。
ジェロさんが再来月に発表するというカバーアルバムも、いうならば氷川さんのこれまでのオリジナルアルバムで披露し続けていた「俺、古典演歌歌謡曲をここまで歌いますよ。歌えますよ」というスタンスに対するカウンターとなるわけなので、ぜひとも目の上のたんこぶ的な既得権に対してはアッパーカットでダウンさせるくらいの持続力を求めたいところなのでありますよ。
でなければカップリングの「東西南北ひとり旅」に隠されている多数の手数を生かし切ることも難しいと思うわけで。なにせジェロはビブラートの幅が広いというメリットがあるもんね。