音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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模倣犯 / 宮部みゆき (2001)

エンディングに向かえば向かうほど登場人物の役割の割り当てにクエスチョンが上がってきた作品。面白さを感じる部分は確かにあったのだけれども、それ以上にくどさの方が上回ってしまった。物語を収束させるための小道具も、納得のいく活用のされ方をしなかったというのもあるし。読者が放り出されたままに終わってしまった感も。上下巻のボリュームが半端ないだけに、お腹いっぱいな読了感は味わえたけれども。