少し前のbayfmで流れていた音源が非常に気になっていたカバーアルバム。70年代の曲を選出しているとのことでなかなかにドストライクな選曲。
柴田淳に対してはこれと言った印象は持っていなかったのだけれども、それがカバーアルバムでは上手く作用しているように思える。クセのないボーカルと原曲を壊さないアレンジ。それは確かにカラオケと言われるかもしれないけれども、カバーアルバムというのは改めて名曲を取り上げることに意味があって、それ以上の破壊を求めるのも少し方向が違うのではないか？と思う次第。そういう点でこのアルバムは丁寧に作られているので安心して聴ける。
ビートの効いた頭3曲もかっこいいけれども、その後に見られるシンプルな楽器群をバックにした楽曲も十分にボーカルを聴かせる。あくまでも原曲に寄り添うように歌われるボーカライズに感心する次第。羽毛田丈史もいい仕事をしております。
