2020-10-10 note / 上白石萌音 (2020 48/24) メインスピーカーで音楽を聴ける時間は、スペシャルな時間であると実感しつつ聴いた。この夏は一体どれほどこのアルバムに救われただろうか。例年以上にとにかく弱っていた夏だった。そして秋になったかと思ったのも束の間、長雨がまた自分を弱らせる。そう言った晩にこのアルバムをしみじみと。上白石萌音の溌剌としながらも、人をやさしく包み込む、人の耳にそっと入り込み寄り添う声が、他ならぬ自分にも「弱っていてもいいのだよ」と告げてくれる。そのような思いにとらわれるほどに、今は弱っている。