FiiO UTWS5を購入しまして。
MMCX端子を採用しているイヤホンをTWSイヤホン化させるためのモジュールですね。詳細はメーカーサイトをご覧いただくとして。
購入の決め手になったのはaptX Adaptiveの96/24に対応していること。今使用しているスマホは残念ながら48/24までにしか対応していないのだけれども、近い将来的に96/24対応のスマホに乗り換えることを考慮しての先行投資の側面もあります。
こいつをこれまた先日購入したばかりのintime雅と接続させまして、「イヤホンの音」をTWSモジュールで再現させようとしたわけです。
結果、これまた非常に満足が行く音になりました。
ファーストインプレッションを書くに際して使用した音源は藍井エイル『BEST -A-』(96/24)であります。聴き慣れている音源であることと、売れ筋J-POP24bit作品としては良心的な音作りになっていることが、自分がある種のベンチマーク音源として利用している理由ですね。
で、UTWS5を使用しての感想ですが、これをどう表現すればよいか。とにかく音のバランスが良いのですよ。何も無理をしていない。自然に音を出していると言う感覚。24bitとしての音質もしっかりと確保した上で、音が決して軽くならない。
この音源は録音やミックスに大きな歪みを持っていないことがベンチマークとして利用している理由の一つでもあるのですが、その素直な音を素直なままに表現してくれます。
何よりも「イヤホンの音がすること」が好印象につながっているかと。intime雅自体がイヤなクセを持たないイヤホンなので、そこに妙な味付けをしないところがこれまた素敵に聞こえるわけで。
そして何よりも聴き疲れる音を出さない。イヤホンの性質によるところが大きいものかもしれませんが、通常のTWSイヤホンはどうしても「作った音」になってしまいがちなので、それが省かれる、その音の苦しさから解放されるだけでも快適この上ないですよ。
TWSモジュールがここまで進化していたとはね。Bluetoothリスニング黎明期に用いていた他社のモジュールでは、この音は得られなかった。
操作性ですが、こちらも快適。物理ボタンであっても適度、適切なクリック感があるので、イヤホンが動くようなこともなく、ストレスなく操作が可能であります。
最後に装着感について。イヤーフック部分の可動が柔らかく、またしっかりとホールドされるので、これまた快適であります。
イヤホン並みの価格がすることでやや購入をためらったのですが、この音と操作と装着の快適さは死角なしかと。外出時のお供になること確定ですね。
FiiOさんは相変わらず痒いところに手が届く、良い意味でニッチな製品をツボを押したかのようにリリースしてくれるのでありがたく。
DAPこそは卒業してしまったけれども、このような形でポタオデを楽しめるのは、本当に嬉しく楽しいことであります。