音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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(nb)Audio SkeLeTon 着弾:第一印象雑感

散歩と軽い外出時に使えるTWSが欲しかったのです。それも自分なりに納得出来る音かつ安価で!

そのような、ある意味において贅沢な要素を叶えてくれそうだったのでMNGしてみました。

意外とよい質感

◆送り出しスマホ
ごくごく普通の安物Androidスマホ、SH-54Bです。

◆接続性
LDACの音質優先モードでは電子レンジを使っていない、かつ障害物のない至近距離の室内でも頻繁に音が途切れてしまう。どうもスマホ本体のWi-Fiのアクセスが多い際に途切れやすい模様。事実、スマホのWi-FiをOFFにすると音の途切れが見事になくなった次第。

まあ、LDACで使用したいという欲は、私の勝手なハイレゾ音源再生時の精神衛生上によるものでしかないので。

◆第一印象音質雑感
ハイレゾ音源、CDリッピングFLAC音源、ジャンルあれこれ、で試してみましたよ。箱から出したての音で第一印象を。

音の表現に関してはフォーカスが全体的にソフト。音がやや遠目に位置していることから、詰まった感が少なくて聴きやすく、録音上の位置関係が分かりやすい。

この価格帯のTWSにありがちな低域ばかりが主張していると言ったことがなく、中域が適度に張り出してボーカル帯域が聴きやすい点が特筆出来るかと。「安かろう」的に作為的な音に陥らないところが好印象。

音数の多めなフュージョン物や音の詰まったロック物を聴いてみても、しっかりと楽器の音が聞き分けられるのもよきかなと。録音そのものが比較的団子になっている音源を聴いてみても、音の凹凸はしっかりと表現される。

ボリュームを絞り気味の状態では若干なまくらにも感じられるけれども、少し音量を上げるだけで俄然音が生き生きと鳴り出す。それでいてやかましくならないのはうれしいところ。一方でボリュームを絞っても決してボーカルが殺されることはない。これはイヤホンの素性の良さの現れではないかと。

低域の量感が豊かな音源ではしっかりと低域を繰り出し、中域のエネルギー感に特徴がある音源ではそのエネルギーを不足なく表現してくれるのもありがたい。

総じてあざとさが少なく、9,800円のわりには素直な音。ここにカリッとした解像度の高さや繊細さまでをも求めるのは野暮と言うもの。機能やら何やらを割り切って使えると、実はなかなかのポテンシャルを持ったTWSではないかと。

◆個人的な至極勝手な要望
このイヤホン、外音取り込み機能やANCがなくても買いますよ。その分の価格を落としたとして十分に魅力的な存在ではないかと。いや、もうそのようなことを言っている段階で野暮なんですがね。