RHCP待望の新作。
前作が自分にとってほとんどピンと来なかったので、長らく旧譜でまかなってきたRHCP成分だったのだけれども、今作は、いいね。
ギタリストが復帰しても寄る年波には勝てぬなのか、それとも寄る年波相当にメンバーの人間が丸くなってきたのか、音楽もメロウな要素が耳に残る雰囲気に。
それでいながらも、このバンドならではのゴリッとした聴感はしっかりと保たれて、最小限の音、そして少しばかりのアディショナルなサウンドも含めて、素直に「いいね」と思える作風に仕上げてきたのは見事の一言。
これまでのバンドの活動や、もしくはそのバンドの活動とともに生きながらえてきた自分の人生のようなものを重ね合わせながら、じっくりと聴き入る、そのような鑑賞スタイルに耐えうる作品。
RHCPはやはり戻って来たのだよ、このスタイルに。これまでのスタイルを熟成させてきた今のRHCPに戻って来たのだ。