音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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GOLEDEN☆BEST [Selected] / 石川秀美 (2004 44.1/16)

もう今日は覚悟を決めて行っちゃうよ、朝方の寝落ちをするまで。数年に一回はこの波がやって来る。三大アイドルをハシゴする波が。

自分の中で早見優、石川秀美、堀ちえみは『82年組トップに立てなかった「3大アイドル」』なのです。好きだったのです。主に楽曲が。

「ゆ・れ・て湘南」のイントロ、ドラムが入った瞬間にもう感涙物。この時代のこの音。たまらない。そしてこのどこか拙いボーカル。たまらない。

このようにシンセサイザーが幅を利かせるようになるまでの生音の揺らぎ、厚さ、隙間、合いの手、キメが好きで好きで。アイドル歌謡は時代の粋。

そう考えるとこの時代のアイドルは演奏手法の過渡期に存在していたのだよね。打ち込み路線、早い話がその後にやって来るユーロビートカヴァー路線の波に乗っていけたか否かは大きい要素だったのかもしれない。

独自路線を築き上げて生き残り続けるか、波に乗り損ねて足元をすくわれるか。極端に言えばその二極だったわけで。そう考えて振り返ってみるに、荻野目洋子、Winkあたりの台頭はあの当時の新時代アイドル興隆の大きな波だったのだな。

本題の石川秀美と言えば、まぁ、前掲の3大アイドルの中では銅メダルのポジションで。楽曲がやや健康路線なので当時もそれほど入れ込んでいなかったのです。

その中で今でも最も好んでいる曲は「ミステリーウーマン」。ボン・ジョヴィそのままのイントロなどはアイドル歌謡の極北にプロット出来るかと。次いで「スターダスト・トレイン」。マイナー調の曲を当時から好んでいたのであります。

たまりません。

GOLDEN☆BEST