音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

Blue / Diana Panton (2022/2023 DSD128)

ダイアナ・パントン最新作。DSD128にて再生。

肩肘張らずに、ドレスアップも必要なく、気楽にジャズボーカルを楽しめるのがダイアナ・パントン作品の魅力ではあるけれども、今作はそのリラックスした感覚が更に増しているように思える。傷心が今回のテーマらしいのだけれどもそれは大きな意味での世界観における楽曲の共通項であり、音楽的にはコンセプチュアルに狙っていないあたりが、すんなりと歌と演奏の世界に入っていけるゆえんかもしれない。

たまに少し気取り気味なところがあるのもダイアナ・パントンの愛嬌ではあるけれども、ここではもっと自然に、それが彼女自身であるかのように歌われている世界にどっぷりと浸ることが出来る。

ゆったりと気分のささくれをなだめるがごとく。私のこの一週間の落ち着かなかった精神の状態を均すべく、こんな週末の夜にはふさわしいナチュラルな時間を。

blue