音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ブルックナー:交響曲第7番 / ラハフ・シャニ, ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 (2023 192/24)

ジャケ買い。

それはともかくも、なんとなく気になっていた超最新式のブルックナー。HDtracksでとんでもない破格だったので迷わずに購入した次第。どのくらい破格だったのかと言うと、プライスの設定を間違えているのでは?と目を疑うほどの破格。先日のPENTATONEレーベルのプライスオフなんて目じゃないほど。畏れ多くてその価格をここには書けないほど。

それもともかく。

指揮者の生い立ちも何も全く予備知識無しで聴いたのですが、言葉通り、文字通りに最新式のスマートなブルックナー。大河の流れるかのごとくふくよかなブルックナーを期待すると肩すかしを食らうことになるけれども、大局を重視し、俯瞰した上での音の構築を狙ったと見える演奏でありました。

もちろんそれはブルックナーにしては薄味に過ぎる等と言った酷評系の話にも繋がりかねないのですが、常に背脂こってり系のラーメンを食べていては胃もたれを起こして無駄かつ病的に太ってしまうわけで、これはこれで適材適所的な演奏であるように思えました。

常にこの味付けでティクルスを組んだとしたら、正直なところ自分の好みからは若干外れてしまう気もするのですが、単体として聴く分にはやはりいかにも今風のブルックナー解釈であるなと納得出来る内容であります。

全てはファースト・インプレッションですから、今後再生の回数を重ねることでまた新しく見えてくるものも沢山あるはず。そのような自分内部の伸びしろがあると感じさせられた演奏でした。

Bruckner: Symphony No. 7