音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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THE DAY / ポルノグラフィティ (2016 Spotify)

9月半ば。非常に弱っておりました。いつもなら昼休みの食事こそが仕事中のオアシスと言わんばかりに意気揚々と昼食に繰り出しているはずが、その昼食を摂るという行為が非常に苦痛になり、店に行くことがおっくうになっていました。

選んだ食事はオフィスビルの隣にあるマクドナルド。テイクアウトにしてオフィスの会議室にて一人イヤホンをしながら黙々とファストフードのそれを流し込んでいただけ。

このような食事では弱っている体力に追い討ちをかけてしまうと思いながらも、他の選択肢が全く思い浮かばなかったのです。

そのような中、やる気もなくSpotifyを流していただけのイヤホンから聞こえてきたのがこの曲。何かのプレイリストに組み込まれていたらしく。どのようなプレイリストであったのかさえも全く思い出せないほどに弱っていましたが、この曲が突然自分に刺さったのです。

ボーカルは誰がどう聞いても明らかにポルノグラフィティのそれ。でも自分がまだ一度も聴いたことのない曲。スマートフォンの画面を見ると「THE DAY」とある。

突き刺さるメロディとボーカル。ポルノグラフィティの全盛期のそれと全く遜色のない、力を持った楽曲。

食べ物もどきのそれを流し終えて調べてみると、2016年にヒットした曲の模様。7年も前の曲。人気アニメのオープニングテーマだったらしい。その手の情報を自分は全く持ち合わせていなかったのです。

そして3回ほど繰り返して聴いたでしょうか。

ポルノグラフィティはオワコンと思いこんでいた自分を恥じるほどに力強く、心に灯が灯るような、そう、まさにジャスティスなアニメソングのそれ。

帰宅した後に「THE FIRST TAKE」でのそれも何度か再生して見ていました。どんどんと自分の中に染みこみ膨らんでいくパワー。

ファストフードの昼食生活は一週間ほどで無理矢理に終わらせました。それでもそんな食生活はこの約50年間の人生では全くあり得なかった話。

もしかするとポルノグラフィティのこれがその生活にけりをつけるきっかけになったのかもしれず、そのようなこととは全く関係のないことなのかもしれず。

この長く苦しかった夏を象徴する出来事としてメモを残しておく次第です。

THE DAY