音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Mondo Garaj / Garaj Mahal (2003 Amazon Music HD)

朝方にSpotifyのFusionプレイリストを薄く流しながらボンヤリとしていたのです。音は耳に入るか入らないか程度で。

1時間近くボンヤリとしていたら、突然耳が音を捉えまして。それがこのアルバムの1曲目だったのです。

度肝を抜かれましたね。ジャズファンクと言えばいいのか、ジャムバンドと言っていいのか。ベースがゴリゴリとうねり、ドラムがドッタンバッタンと跳ね、上物が縦横無尽に音を奏で走り回る。そしてなぜかインドテイスト。

慌ててアルバム再生に切り替え、そのまま速攻でAmazon Music HDに音源があることを確認して、アルバムを通して聴いた次第。

とてつもないです。楽曲毎に全く異なる表情を現わします。いや、1つの楽曲の中でもコロコロと表情を変えていく。曲のゴールが全く見えない。

ギター、キーボード、シタール、スクラッチ、そしてベースにギター。全てがそれぞれに主役を張っている。キメキメかつキレッキレの…エスニックフュージョンだな、これは。

混沌を極めたかのような楽曲から、とことん爽やかな楽曲までなんでもござれなチャンポンフュージョン。カオスです、カオス。

カオスであるはずなのに、徹頭徹尾聴かせる音楽。聴いていると身体がうねってくるような、訳の分からないスパイスを効かせたサウンドメイキングが根底にあるからなのでしょう。

そう。スパイスが主役である料理であるかのように。どのような香辛料が混ぜ合わされているのか、一口食べただけでは全く分からないのだけれども、超絶美味しい料理であるかのごとく。正体不明なエスニック料理。

なんだこれ…。音楽解説のコンテキストで語ろうとすると、何も語れなくなるな。

なんだかえらいものに遭遇してしまったらしい。

Mondo Garaj