スティーリー・ダン『彩(Aja)』。
購入の動機としては「最新リマスタだし、持っておいても損はないよね」程度のもので。聴けばもちろん、参加ミュージシャンの持つ凄みであったり、エンジニアリング的観点での嚆矢としての立場であったりと、聴き所は盛りだくさんなのです。
これを聴く際の問題は「あの『Aja』ですよ!どうですか!すごいですよね!みんな聴いてましたよね!」的なアクションの強制への恐怖が発生することなのです。
少なくとも私がこのアルバムに初めて触れたのは20代になってからですし、同年代的共感もありませんし、純粋に現代に聴いて「面白いアルバムだよね」程度なのです。
音楽の本質、その外野に存在する「意見」の多様性はもちろん認めます。私の意見もその一つでしかありません。
そんなつまらないことを長々と書いても意味も何もないので、それは、まぁ、この辺で。
それにしてもこのアルバムが持っている独特の緊張感といったら、本当にその点において格好いいと思わせるアルバムですよ。
爆音とまではいわないけれども、大音量で聴いてみたいですね。
加えて、このアルバムを中心に据えて、歴史の後追いを強要する風潮も苦手ですね…。批評をするくせに、批評がダメな、根っからのダメ人間ですから仕方がない。