少しウトウトとした後に洗濯物に手をつける。
汚れた服を次々と洗濯機に放り込んでいくと、頭の中に突然このバンドの名前が降りてきた。ああ、そう言えばしばらく山田稔明の世界に触れていなかったな、と。
繊細で青く優しい柔らかなポップス。こう言った世界観の音楽の中でしか生きられない、生きていけない時期も自分にはあった。
心と身体が少しばかリ夜にシフトしていた頃の自分のために存在していた音楽。そしていつの間にかここからさよならをしていた。そう、人生における別れなどは、そこからしばらくの時間が経過してからでもないと、それがその時だったと気がつくこともない。
青臭い感情にとらわれながら。