去年、相当話題になっているのを横目に、自分はクラシック音楽に完全に傾倒していたので、全く興味すら示さなかった存在、藤井風。
先日、弟夫婦の家に遊びに行った際、サブスクリプションのプレイリストから流れてきたその声に驚いて、慌ててチェックしてみた次第。
アルバム単位で聴いてこれまたひっくり返った。
どんな音楽を食べて育てば、こんな楽曲が生まれてくるのかと。
調べてみると1997年生まれ。またしても驚いた。それは反則技だと。その年齢でここまでディープな、それでいてその凄さが分かりやすいポップスを作っていいのかと。
もう新世代などと言う言葉は通り越えて、何かを超越した世代が現われているのではないかと。そこに自分はもうすっかり取り残されてしまっているのではないかと。
戦々恐々とした。
宇多田ヒカルは1999年に社会現象になるデビューを果たし、その時にもやはり何かを超越した人種が現われたと思ったものだが、それと同様のインパクトを自分に与えた。いや、喰らわされた。
これは、すごい。病みつきになってしまいそうなヤバさ。今、しばらくは、触れずにいたい。この途方もない感覚を、自分の中でそのままで保っていたい。