2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
アニメ『人類は衰退しました』EDテーマ。奇妙な旋律と、遊佐未森と矢野顕子の中間を取ったようなボーカルに耳を惹かれてレンタル。なんというか、一筋縄ではいかないアーティストという感覚。つかみ所がありそうななさそうな、不思議な浮遊感。じんわりとク…
じっくり聴いてみると、アンセムが並ぶスタジアムロックとしてはよく出来ているなぁ、という感想がわき上がってくる。決して派手ではないのだけれども、何かを揺り動かす大きな起爆源になっているような感覚。これでメロディがもっと動いていたら個人的には…
うーん。一歩を取り逃した入賞作品といったところかなぁ。前半のVロックパートはそれなりに楽しめてきたけれども、後半の元気印声優色声優ソングが僕には辛い。茅原実里ばりにとことんボーカルのキャラクターでおせおせだったら、それなりに聴けるのだけれど…
発売日に買ったのはいいが、全く読み進める気力が起きなくて放置されていた1冊。もしかしたら舞台設定に現代を位置づけたライトノベルって、僕にはきつくなっているかもしれない。ある程度ファンタジーか、近未来かの両極端でないと歯が浮いてしまうというか…
障害のある恋愛を描くという設定はあるけれども、基本的にはシャレオツな吉田修一節。この人は本気でガツンとしたものを書くモードと、小洒落た作品を書くモードとがはっきり分かれすぎて、なんというかご本人も相当に洒落た方でいらっしゃるのではないかと…
時折思わず吹きだしてしまうシーンもあるある種のギャグ小説。そう思わせておきながらも、結構スケールの大きな話にもなりかける(この「かける」というのが肝)あたり、力加減をセーブしてライトな作品に仕上げようとする意向が見受けられる。ま、僕にとっ…
盤石の入眠剤ですな。曲間の無音時に覚醒して、次の曲で眠気が飛ぶ、なんてことが全く無い安定っぷりよ。これを日中に聴くとそれはそれで浮遊感を伴った不思議な覚醒に導かれて美しいのであります。
あれ?今作はどこか地味かしらと思っていたけれども、改めて聴いてみるとそんなこともない。十分に縦横無尽自由奔放なFried Pride節だ。ということはじんわりと自分の中に染みこんできたと言うことかな。相対的にオリジナル曲が地味に感じられるようにはなっ…
なんか漠然とした一日だ。
1stアルバムの美メロフェンダーローズを期待すると軽く裏切られる実験インスト的な一枚。基本的な取っつきの良さは相変わらずなのだけれども、いきなりこのアルバムから触れると「これは一体何?」という気にさせられるかもしれない。確かにこれくらいの遊び…
ゴシック系のサウンドを期待して聴いたのだけれども、どうにもこうにも楽器の分離が悪い。そのせいで、せっかくのスピード感もどこかもっさりした物に感じられる。なんというかトラックがハードになった水樹奈々とでもいうか。メロディもどこかこぢんまりと…
つまるところ、ジャニーズボーカリゼーションでソロ作品というのは相当に聴いていて辛いものがあると思うのだよね。ユニゾン、掛け合いがあってこそジャニーズ的パラダイスが生まれてくるということを反面教師的に思い知らされる。せっかく豪華作家陣を招い…
うむ、盤石の横綱相撲。どこを切り取ってもBONNIE PINKと言えるほどにこの人の個性は強烈なものになりましたな。欲を言えば紋切り型になりがちなメロディラインに変化球が欲しいところか。アレンジも比較的コンサバ。その点、tr.6、tr.11の海外陣がBONNIE PI…
発売から20以上が経過して改めて聴いてみると、結構普通だ。普通に鬱屈したロックとでも言いますか。1曲目の印象が強すぎて、どうも正面からとらえがたい作品だと思い込んでいたらしい。
iTunes上では一度も再生したことがなかったアルバム。今聴いてみると、結構ボディにずっしりと来る。『深海』ほどではないけれども、似たような暗さが漂っている。初めてこの作品を聴いたときには、全くピンと来なかったのだよな。ミスチルの作品には結構俺…
聴いているうちに唐突にやるせない気分になってきた。ずぶずぶと沼に引きずられていくような感覚。そんなにダウナーな音楽ではないのだけれどもなぁ。
オリジナルと聴き比べてみると、明らかに「小さく鳴っていた音が引き出されている」。特にパーカッション類に顕著。それがイヤホンで聴くと妙に定位して、結構気持ちが悪い。耳という物は思っていたよりもオリジナルの音源を覚えているものだ。
これといった骨のない軟体動物のようなメロディなのだけれども、そこが何かしら気になるというかひっかかるというか。
今月リリースされる新作からのPVが、なんというか、なまめかしさからどうしようもない日常感を切り取ったような作風で、まったくぶれるところがなかったことに感心。作風に軸があるというのは強いね。
iTunesをめくっていたらたまたま遭遇したので。iTunes上では一度も通して再生したことがなかった。
ザ・名盤。何度聴いても美しい。無垢なのよ。ものすごくピュア。歌詞は大人を気取っているけれども、その中身にあるのはまだ少女のままのあどけなさであるかのような。僕にとっての椎名林檎はこの1作だけでよい。あとはいらない。
サザンのオリジナルアルバムは1枚も持っていないけれども、桑田佳祐のこの初ソロ作品だけは持っている。中学生時分に「悲しい気持ち(Just a man in love)」に惚れ込み、その後リリースされたこのアルバムをレンタルし、やがて学生時代に中古盤で買い求め、そ…
すっと耳に馴染む曲ばかりだということに今さらながら気づかされる。確かに中田ヤスタカにはメロディメーカーとしての側面もあるんだよな。
とことんUNLIMITS節なのだけれども、残念なことにミックスがひどい。音がこもってダマになっている。メジャーデビュー後の音源はその点の問題はクリアされていたので、単にエンジニアの腕が悪かったか、メンバーがそこまで音にこだわらなかったかだ。
流れでT-SQUARE2連チャン。うん、やはりこのアルバムはかっちりしている。全メンバーが一切の手抜き無く本気でぶつかり合っている緊張感まで漂ってくる快作。
『NEW-S』が相当に力の入った作品だったからか、本作はかなりリラックスした演奏を聴くことができる。メロディは若干弱いけれども、さりげなく聴き流すにはほどよい環境音楽。
遊びに夢中になりすぎて、うっかり一人取り残されてしまった夏の夕方の公園で、蝉の鳴き声にとりかこまれているような侘びしさ。
このユニットの魅力を最も端的に伝えることのできるアルバムではないかと思う。物語、メロディ、流れるピアノ。
詞は小難しく歌っているようでとらえどころとなる芯が失われているし、アレンジは妙に過剰になりつつあるし、どこか方向性を見誤っているようにも思える。一曲一曲が突き刺さらずに流れていってしまうような虚無感。
モダンロックは基本的に楽曲がコンパクトで聴きやすい。暗いトーンが基調なのは致し方ないとして。