心と音楽
人生、かくも苦いものかと、この歳になって今と言う時間と自分とを対比させ、省みることがある。マーク・ノップラーのこの歌声とギターとが、その気持ちに拍車をかける。時間は容赦なく自分の傍らを通り過ぎ、社会情勢も刻一刻と変わっていく。自分も何も変…
夏の午睡ならば、白昼夢 走馬灯は確かな記憶か想像か風にからからと回る洗濯物 傾いた陽が部屋に木漏れ日を欺く眼鏡の裏から差し込む陽射し 弱々しく僕を透き通す真実を開く光 何も隠していない嘘それは好奇心 たまたまの若さ あの時の若さ室外機が立てる音 …
指先が大気に別れを告げる瞬間 彼方の月 その姿が大きく滲んだ溶け行く先 容れ物の形は何物にもとらわれず ただ沈み行く力に任せては 己の溺れ行く様を見つめる遠くからの目接面に洗われる身体が感じた温もり 懐かしさの温度開かれた扉 知らずにさえいれば …