音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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like minds / Burton, Corea, Metheny, Haynes, Holland (1998/2006) Hi-Res

目を覚ますと時計は4:30を指していた。もう眠れそうになかったので、そのまま起床。今日から配信が始まるL'Arc〜en〜Cielのハイレゾカタログをひやかしたり、たまたま繋がったカナダとのチャットでちょいと絡んだり、コーヒーを飲んだりと、真っ当な朝の時間まで適当に時間を潰す。

大音量でなくても爽快に聴ける何かいいBGMはないかと漁ってみたら、こんな作品がfoobar2000のリストの中に眠っていた。以前、シチュエーション選びに失敗してそれ以降封印されていた作品。朝に聴いてみると、なかなかいい感じ。天気はあいにくの雨模様だけれども、主人公が沢山いる楽器編成なので、聴いていてなかなか愉快な気分になってくる。

ここしばらく50〜60年代ジャズばかり聴いていた耳には、PAT METHENYのギターの音ですら新鮮に聞こえてくるから不思議だ。でもこのアルバム、一体誰のリーダー作なの?バートンと記載しているところもあれば、チック・コレアと記載しているところもある。ま、みんなひっくるめてリーダーなんでしょう。

L'Arc〜en〜Cielハイレゾ化に関するインプレッション(しかも1曲だけで語ろうインプレッション)

サンプルは「winter fall」。

まとめ。
・ハイレゾの恩恵はそこそこレベル。
・ハイレゾならではのエネルギー感は皆無。
・音圧はCDレベルに準じる。
・若干音の見通しが良くなったか?
・L'Arc〜en〜Ciel&ハイレゾ初心者にはアリ。


予想。
・初期の作品ほどハイレゾ化の恩恵があるのでは?
・『True』以降、音圧がある程度ある作品ではハイレゾ化の恩恵には授かれないのではないか?


俺的メモ。
・思ったほどハイレゾしてなくて安心した。
・ハイレゾしていたら金が飛ぶところだった。
・L'Arc〜en〜CielはCDで十分に楽しめる。
・L'Arc〜en〜Cielはやはり元々いい録音ではない。
・自分のライブラリは無駄にはならなかった。


という結論。なお、イヤホンでの比較は行っていない。異論は大歓迎。

YUKARI TELEPATH / coaltar of the deepers (2007)

記録上では去年の6月に聴いている。まぁ、記録してない分も多いけれどもね。

で、いや、やっぱり変なアルバムですよ、これ。でも、言い換えると、ディーパーズなんて統一感があるようで実は全くないバンドなんだから、オリジナルアルバムとしてはこれが一つの正解の形なのかもしれない。でも、頻繁に聞けるサウンドではないのは確かだな。振れ幅が大きすぎてついていけないや。

で、7年もオリジナルアルバムをリリースしていないのですが、そろそろ…ねぇ。

Turn of the Card / Renaissance (1974/2006)

あれ?今年の5月に聴いていた。

Renaissanceのわりには小品が並ぶ構成。それはそれでとても聴きやすいのでウェルカムですよ。演奏はいつものようにシンフォニックフォークですから。それにしても雨天模様にもアニー・ハズラムの声は合いますな。ウェットな響きがする。晴天には抜けるような声を楽しめるのだけれども。

プログレナイト2014 / ZABADAK (2014)

邦楽の新品CDを買うのは、実に先月のfripSide以来。その間にも大量に音源が流れ込んできていたのだけれども。

ということで、ZABADAKのライブ盤。普通のライブ盤ならスルーしてしまうところが「プログレナイト」ということで、ZABADAKお得意の変拍子の嵐を楽しめそうな企画だったので、速攻発注してしまったという代物。

一周目は、すいません。半分寝てました。ただ、そんな頭の中でも「あぁ、なんか今、かっこいいことになっているな」というボンヤリした意識が残っているので、実際、かっこよかったのでしょう。

で、二周目は真剣にイヤホンで再生。いや、かっこいい。技巧的に何かを見せるという意味でのプログレッシブではなく、曲の展開をドラマティックに見せつけるという意味でのプログレッシブがここにある。曲の長さは短くとも、これだけ展開したら十分でしょう、という出来の曲ばかり。それがライブでの演奏になるのだから、そこに生まれるメンバー間の演奏の揺らぎがこれまたプログレッシブ。

ZABADAKとはつかず離れずの関係で今までやって来たけれども、今年はこの1枚で「つく」関係になったのかな。このアルバムは愛聴盤になりそうな予感であります。

CAMERA TALK / Flipper's Guitar (1990/2006)

あれ?これも今年になってから聴いている。

全ては「午前三時のオプ」が聴きたいがために流している。自分の中では1stよりも先に古くさくなってしまったアルバムという感が強い。風化が思ったよりも早かったか。とはいえ25年近くも昔の作品だものな。

25年!そりゃぁ、俺も歳を取るはずだ。

胎児の夢 / 佐井好子 (1977/2008)

こちらは去年の年末に聴いておりましたな。

後半に向けてどんどんと演奏がアバンギャルドになっていく辺りが面白い。前半は少々辛いものがあるけれどもね。世界観を読める心境でないと、何の感想も出てこないという不思議な作品。ハマるときはハマるのだけれども。

UA / turbo (1999)

最後の最後で引いたぞ!最後に聴いたのが記録上は2012/2。4年前なら文句はなかろう。

で、このCD。実は滅茶苦茶音がいいんすよ。人気取りアーティストの音源をハイレゾにするくらいだったら、この音源をハイレゾにした方が、腰を抜かす人間が多いと思うのですよ。いや、PCMハイレゾを飛び越してDSDに行っちゃってもいいかもしれないくらいに、楽器の分離、配置、バランス、その他諸々、問答無用なんですよ。

SONYがmoraで自社人気アーティストを使ってハイレゾユーザ層拡張を狙っている理由、意義はよく分かるのだけれども、それ以外の、地味なアーティストであっても音のよい過去のCD作品をハイレゾ化してくれる、気骨ある配信会社が現われないものか。いや、e-onkyoもOTOTOYも、音源発掘にかなり力を入れているとは思うのだけれどもね。一方でVictorのような、立ち位置が不明な会社があるのも事実なので。あんなに沢山のアーカイブを持っているくせに。

さておき。

少なくともハイレゾにする必要のない作品をハイレゾ化するくらいだったら、ハイレゾ化すべき作品をハイレゾ化して、ユーザの腰を抜かすような作品を作らない限りは、ハイレゾの将来はないと思うのです。僕はハイレゾの音質を初めて聴いた時に、腰を抜かして泥沼にはまったタチの人間であります。ところが、J-POPで腰を抜かす作品がすこーんと抜けている。その代わり、棚に補充されるのは人気アーティストのハイレゾ不必要な作品ばかり。結局、ジャズかクラシックがハイレゾの恩恵を授かるという次第。SACDとやっていることは何も変わらないのでは?

ふぅ。書いていてイヤになってきた。今年はハイレゾとともに駆け抜けてきたけれども、ちょっとこの辺で一休みしようかな。少なくとも、ハイレゾであることが当然であるというJ-POP作品が現われるまでは、休憩してもいいかもしれない。クラシックとジャズは放っておいてもいい録音の作品は現われるものなのだから、労力はそちらに傾けるとして、J-POPはちょっと諦めムードで行こうかな、と。なんか、疲れちゃったよ、パトラッシュ。