音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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いぶき / 吉田兄弟 (1999)

実は、ヘッドホンで聴いたことがほとんどなかった?スピーカーで聴こうとすると、音を上げても上げても、欲しい音からはどんどんと遠ざかってしまい歯痒さを覚えることしきりなのだが、ヘッドホンでなら耳力の補正でどうにかなるというか。

日本の三味線のピッチのズレというか、揺らぎが快感。揺らぎの狭間で何かを選択しようとしている瞬間に、音は僕を待たずに先に進んでしまっているような。そのくせ、身体はグラグラと揺らされているのだ。これが気持ちよくないはずがない。この二人には、そろそろまた、純粋な三味線アルバムを作って欲しいと思うのだけれども。コマーシャリズムはそろそろ過去のものとしてもいいのでは?数年に一枚は、純邦楽アルバムを作ってもいいと思わない?